資金管理について

資金管理

まえがき

失敗男の記事でも書きましたが、私はとても引きが悪いです。何年も成長を続けているNASDAQも私がレバナスを買った翌月から急降下を初めて1年で資金は半分になりました。天然ガスも何度も3の値を超えなかったのに、私が買ったタイミングで3を超えて一気に急騰しました。まさに買ったら下がる、売ったら上がるのオンパレードで自他ともに逆神だと認めております。

皆さんは、引きが悪いとはどういう事だと思いますか?

引きが悪いを具体的に言うと、確率の低い悪いものを、少ない試行回数で引き当てる事です。

上の文字で見て、感が良い方は気づいたと思いますが、試行回数が少ない場合は、必ず偏りが発生します。例えば、子供が長男・次男・三男が産まれたり、その反対に長女・次女・三女と産まれたりするのも同じです。本来8分の1の確率なので、あまり起こるとは思えないですが、現実世界ではよくある事です。

勝率が高い手法を使う事は大前提ですが、結局は、十分な試行回数ができる損失の管理ができる事が、着実な資産形成には必要なのです。

破産の確率について

例えば一度の損失を20%とすると、5回の連続失敗で破産となります。一度の損失を2%にすれば50回連続で失敗しなければ破産にはなりません。

勝率が60%の微妙な戦略があったとします。5回連続で負ける確率は0.45=0.01024=1.024%です。これでも低いかもしれませんが、100人いれば1人ぐらいは引く事になります。

一方勝率60%の戦略で、50回連続で負ける可能性は0.450=0.00000000000000000126765%です。100,000,000,000,000,000,000人に1人の可能性まで下がりますので、宝くじよりも引く人は居ないと思います。

このように試行回数が増える事で爆発的に安全性が高まる事が分かります。また、5回だと3回は勝たないと利益とならないですが、50回であれば26回勝てば利益となります。反対に言えば、3回負けが出た時点で負けるのです。

利益を出したくて焦る気持ちは分かります。ただ、資産形成で一番大切な事は安全に利益を高めていく事です。1円でもプラスなら、「投資の勉強がタダ同然でできたので勝ち」の気持ちで焦らずゆっくりやりましょう!

具体的な資金管理例

以前に紹介したVIXで利益が上げるための最適なパラメータ紹介の戦術を使う事を例に、資金管理の具体例を考えてみます。

まず資金が10万円だったとします。50回は勝負したいので一回の損失は2%の2000円に抑えるものとします。1回目の勝負は14.5以下で買いを入れます。12.5でロスカットとすると、レバレッジは4.1となり、ロスカットを2000円以下にするためには数量は0.7となります。

運が悪く1回目の勝負を負けてしまったとします。

VIXは一定期間を待てば、目標の17.2になる可能性は高い(必ずいつか上がると信じれるものを選ぶのが前提)ので、失敗した場合は、低い値をそのままホールドするために連続して注文を入れます。こうする事で、1回目の購入価格に戻った時点で損失はスプレッドの0.08まで回復します。せっかく低い位置に潜ったので欲を出して投入資金を倍にしたくなるところですが、1回の失敗金額を上げてしまうと破産の確率が上がり、最悪下げ続けた場合に、その上げた金額をキープしながら損失を増やす事になりますので、下がりきった時に破綻する事になります。

またレバレッジをかけるために口座に証拠金を残しておく必要がありますので、資金は可能な限り残しておきましょう。無いと思いますが、1回の勝負幅が2でやっていますので、7回目の勝負は2.5~1.37で多少大きな金額をかけて勝負に出ても良いです。もともと勝率は高くなる条件でシュミレーションしたものですが、8回目の勝負(1.37~0)であればよほど調整で邪魔されない限り勝ちは手堅いでしょう。

決済までに時間がかかる場合は、調整値が大きくなりやすいので、エントリーしてから1月経過して、大きな損でなければ撤退するのも手です。

反対にうまく戦略通りに利益が伸びた場合は、利益を含めた全体を20分割しなおして、1回にかける資金をふやすのも良いですし、ある程度利益が増えたら、大きな支出に備えて現金に変えておくのもの良いと思います。私の理想は投資に入れた元値を抜いて、投資で増やした金額だけで運用する事ですが、欲が多すぎるため、失敗ばかりでなかなか実現しそうもありません。

大きな利益を狙うより、損失をできる限り抑える戦略を考える事に注力しましょう。損失を抑えていれば、福利の効果で無理なく大きな利益を得る事ができます

 

 

 

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