投資で失敗しないために

はじめに・コラム

まえがき

・正直に告白すると私は投資で1100万円ぐらい損しています。すべて本業で稼いだお金で、私にとってはほぼ全財産ともいえる程の額です。私がこのブログを書いているのも、同じように投資で大きな損をする人や、もっと取り返しがつかない状況になる人を増やさないように、私が失敗した事に対して、どうすればよかったのかを私なりに考えて配信していきたいという気持ちで書いています。

・私のブログを見て、投資の恐ろしさを感じて、投資をやめるという選択をする人が出ても、それはそれで良いと思っています。私の妻はとても怖がりなので、妻のようにメンタルが弱い場合は、リスク許容度を間違えると、うつ病などの精神的疾患にかかる可能性もあります。また父の知人の奥さんも本業で築いた資産を株で大きく失ってうつ病のような状態になってしまったそうです。私のように引きが悪い人も本来であれば、投資には手を出すべきでは無いのかもしれません。

・投資の方法は千差万別で、人それぞれ性格にあった勝ちパターンやメンタルコントロール方法があります。私のように引きが悪ければ過去のシュミレーションで徹底的に数値でのシステムトレードをすれば、PCが勝手に過去の確率に基づいたトレードをするので、自分自身は関わることなく運も何も関係ない世界にできます。また、メンタルが弱ければ投資する金額を少額にしたり、投資する前に0になっても悔やまない覚悟を記載した誓約書を書けば良いと思います。誓約書を書く事で何の効果があるのかと思われるかもしれませんが、3万円の宝くじを買って、3000円しか返ってこなかった時に鬱になる人がいないように、期待(予測)と結果のギャップが大きくなければ、人は立ち上がれないほどの精神ダメージは受けないものです。要は最悪の状況も考慮した上で、そうなった時に立ちいかない状況を作らない事が大切です。

・そこまでして続けるのは、投資は魅力があり、可能性があるものだと信じているから、やめる事無く続けています。便利なものには、相応のリスクがあります。車であれば、事故をするかもしれませんし、電気であれば、爆発したり、停電で使えなくなるかもしれません。投資やお金も同じです。使い方を間違えれば、人を幸せにする事もあれば、不幸にする事もあります。

・たくさんお金を持ったからといって幸せになれる保証も無いですが、たくさんお金があれば、やれることの幅も広がり、お金という縛りから解放され、人生を豊かにしてくれると信じています。絶対に忘れてはいけないのは、今のままでも十分幸せな気持ちと、それを助けてくれるかもしれないという過剰な期待を持たずに投資と付き合う気持ちだと思います。

1度目の失敗(300万円の損失)

・1回目の失敗として、投資の勉強、具体的に言うとテクニカル分析の理解が不十分な時に投資で当時の貯金800万円の内、300万円をリスクが高い企業の好材料ニュースを信じて購入した事です。

皆様は仕手株という言葉はご存じでしょうか?仕手株とは、株価を不正に操作できる程の資金を持った投資家が、わざと良いニュースを流し、ニュースを信じて購入した個人投資家が増えたら、その反対(売り)の方向に一気に株価を操作する事で、個人投資家を狼狽売りさせて、損切させ、安くなった株を買い集め、その後一気に株価を釣り上げる戦略です。現在では法的には不正な株価操作は禁止されているので、どれほど隠れてやっている人がいるかは不明ですが、取り締まりもいたちごっこだと思うので、今でも同様な手口はあると思っています。

私の場合は、狼狽売りで損切させられただけなのでマシですが、損切の後に戦略を変えて、売りでエントリーした投資家は倍以上の損をした人も居ると思われますので、非常に悪質な手口です。悪質な手口ですが、今も存在しているのが投資の世界の現実です。

ここでの失敗点を整理すると、以下の3点です。

・1社単体の投資であり、倒産も考えられるので損失を抱えたまま放置する事ができなかった。

・長期的に上昇している会社であれば放置できたが、そこまで信頼を置ける会社では無かった。

・実績のない取引手法に37.5%もの資金を賭けている。(リスクが大きすぎる)

2度目の失敗(450万円の損失)

過去の失敗も踏まえて、次の点を踏まえてレバレッジ2倍のNASDAQの投資信託に投資しました。

・過去30年の株価は右肩上がりに上昇している。

・インデックス投資であり、アメリカトップの100社(NASDAQ)が低迷を続ける可能性はかなり低い。

私が投資をする直前に2年で4倍の資金になっていたこともあり、レバレッジ2倍のNASDAQは過去30年の平均でも年利20%とかなりの安定上昇をしてきたため、絶対大丈夫と思って、住宅ローン用の資金まで突っ込んで、全財産を賭けた勝負をしました。

その結果、資金は1年で半分まで減り、妻からは「更に半分になるかもしれないから、もうやめて」と懇願され、更にニュースで銀行破綻やら、アメリカ国民の借金が限界を迎えているなどの情報が出ていたため、これはもう切るしか無いと思って全部損切しました。

ここでの失敗点を整理すると、以下の3点です。

・無くなっては困る資金(住宅ローン用の貯金)を投資に使っている

・月足MACDでは下落トレンド開始のタイミングで買っている(テクニカル分析を知らない)

・金融サイクル(経済縮小)としても利上げ開始の下降タイミングであった。

3度目の失敗(350万の損失)

次に手を出したのがCFDです。

CFDは差額決済取引と言われ、買いでエントリー(通常の投資)だけでなく、売りでエントリー(下がった時に利益が出る)取引が、信用取引のように借金をせずにできる方法です。売りでのエントリーをする場合に注意しないといけないのが、下がる場合は0の下限がありますが、上がる場合は天井は無いので、投資資金が0どころか、何倍もマイナスになるという事です。これに対応するためにCFDではロスカットと言われる、勝手に損切させられる値が決められています。この仕組みで守られているので、CFDでは借金をせずに売りエントリーが可能となっています。

また、投資信託では1~3営業日のタイムラグがあって、売り買い指示をした価格で取引する事は難しいですがCFDでは即時で売りや買いの決済ができます。

少額で試しに使ってみたところ、ある程度利益が出たので、調子に乗って、投資額を一気に全額にしてしまいました。あるタイミングから、買ったら下がり、売ったら上がるの連続でした。そして、最後には有料の投資機関の情報でも株の割高が過去最高レベルとの情報が出ていたので、今後もそのまま下がるだろうと予想しました。下げる方向で固定した1月から株価は上昇をはじめ、資金はみるみる減っていき、半分自暴自棄になるぐらいまで精神は蝕まれていました。

ある投資家から有料で情報商材を買い、「投資をみんなに辞めろ!辞めろ!」と言われて諦めなかったから今稼げているとか、「投資資金が1万円になっても決して諦めない事が大切」などメンタル的な情報を色々自身に都合よく解釈して、もうこのまま資金0になっても、それが運命だと受け入れて最後までやり抜こうと思って貯金全額使う覚悟でやっていました。

自身が持っていた貯金もすべて集めて、離婚騒ぎにもなり、家族も巻き込んでボロボロの状態となって、本当に色々迷惑を掛けました。親族の強制的な助けもあり、資金200万円(今後の生活に最低限の貯金)を残して、無事投資から離れる事ができましたが、続けていれば確実に1文無しになっていたと思います。

さいごに

今でも月3万円の小遣い生活になったので大金は使えませんが、ここぞという局面を見るとついエントリーしてしまい一時は増えても、結果的に負け続けています。自分で言うものでは無いですが、私の引きの悪さは、実際に米国が沈みかけたので国家転覆できるぐらいのレベルだと認識しています。

これだけ負け続けてなんでやめないんだ!という声が聞こえてきそうですが、単純に悔しいからというだけでは無く、失敗するなりの理由を知って、正しく克服したいという気持ちが強いからです。いつかメンタル的な曖昧なものでは無く、論理的な手法で安定して収益が出せるようにこれからも勉強を重ねていき、理解したことはこのサイトを通じて皆様に共有したいと思っております。

長くなりましたが最後に、最後に私がした失敗はどのようにすれば回避できたのか考察します。

①長期上昇のインデックス投資にする

→リスクを集中しない、また長期足ではプラスになるであろうと思うものを選ぶ

②リスク許容度を間違えない

→必要な資金は使わない、損切ラインは予め決めておく

(損切ラインを決めて、その直近でエントリーできるだけのテクニカル分析の知識を身に着ける)

③月足MACDを深堀してエントリータイミングを間違えない

→実績の無い事はしない。実績ある手法をとことん深堀して例外も見極める。

 

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