VIXとは?VIXの使い方とVIX投資

テクニカル分析

VIXとは

VIXってなんだろう。。。(のど飴かな?)

VIXはVoLatility Indexの略で、直訳すると不安定指数っていうのよ。

不安定かどうかを表す指数なのかい?

元指数の価格変動が大きくなるとVIXは高くなり、価格変動が小さくなるとVIXは低くなるので、大きな意味ではあっているわ。

恐怖指数とも呼ばれているらしいけど、なんでなの?

1つ目は下落相場の方が価格変動のスピードが早くVIXが大きく動く事。

2つ目は暴騰の割合に比べ暴落の割合の方が多い事。

この2つの理由から、恐怖指数とも呼ばれているわ。

元指数ってなんなの?

一般的にVIXと言われているものは、アメリカ株価のインデックス銘柄[S&P500]のオプション価格から逆残されているわ。

オプション価格ってなんだい?

オプション価格は、あらかじめ決めた日に、売り・買いをする権利を取引する価格の事で、未来の価値をある程度予想する事ができるのよ。

なるほど。逆に言うとVIXを見て、ある程度[S&P500]の今後の値動きが予想できるって事だね。

 

確かに一般的にはそういった情報が多いけど、実際に取引をしてみるとほぼ同時に変動している事が多いと感じるわ。ネットの情報だけでは無く、自身の取引している銘柄で過去の値動きをしっかり確認する事が大切よ!

VIXの計算式

VIXの計算式を調べると、下のようなものがありました。

難解そうな式です。こちらを月単位で表すと

VIX=元指数変動率(%)×346.41

となります。[S&P500]はもともとそんなに大きな値動きのものでは無いですが、それのおよそ3.5倍の変動率を表した数値となるようです。

一例を挙げると、[S&P500]が来月10%の下落があるとすると、VIXは34.64となる事になります。

VIXの見方

VIXは1990年から振り返っても最高96.4(2008年7月)、最低8.6(2006年7月)となっており、半年単位で、40を超えたのは10回、10を下回ったのは6回です。

VIXの数値の目安としては、

10~20:市場が安定している

21~30:警戒状態

40以上:パニック状態

と言われています。

過去の値から見ても、大暴落のタイミングで大きく跳ね上がっている事が分かります。

VIXはオプション(先行)価格から算出されるため、VIXの値が高まりはじめたら、大きな株価の変動が起こる目安の1つとして見る事ができます。

VIX自体を取引する方法

VIX指数自体を取引する事ができるものもあります。GMOクリック証券(CFD)の「米国VI」というもので、こちらはCBOE(シカゴ・オプション取引所)に上場されるVIX指数短期先物という扱いとなっています。

シュミレーション結果などの詳細情報は、長くなるので情報を整理して別記事で記載します。

実際のVIX(恐怖指数)とはずれた値動きをしてますが、14.5以下になる事と、40以上になる事は稀ですので、

①低迷時:14.5以下で買い、17.2で売り(回収)、10付近になったら全力買い。

②高騰後:35以上になった場合に、下がり初めに打診売り、その後、継続して上がったら5刻みで売り、(また上がったら損切して、2番天井まで待って売り)25ぐらいで買い(回収)。70~80ぐらいで全力売り。

などという売買方法が考えられます。ロスカットされた際に拾い直すための注文を入れておけば、それなりに安定して稼げる方法だと思われます。

GMO証券(CFD)の米国VIの注意点

米国VIは実際のVIX(恐怖指数)とはずれた値動きをしているので、注意が必要です。

簡単に言うと、類似した動きはするけど、厳密には別ものと捉えた方が良いでしょう。

①価格調整

月に1回ほど価格調整があって、価格調整日には上または下に値が調整されます。価格調整されても、現在持っている資産は、価格調整後の価格に合わせて購入した状態となり、実質的な損益は発生しません。ただし、価格調整前の基準で、「高い」「低い」と判断する人も多いため、価格調整された方向とは逆方向の取引が優位になる可能性もあり、価格調整を跨いで資産を持ち続けるのはリスクが大きくなります。GMO証券の価格調整日は下の手順で確認できます。

調整される方向の基準は下のURLに詳細を記載していますので、ここでは概要を説明します。

米国VIの価格調整額とは何か?発生のメカニズムと調整額の計算方法・空売りするリスクを解説してみたよ
米国VIの価格調整額今回は、一部の投資界隈で秘かな人気がある、GMOクリック証券の米国VIについての記事です。利益を出しやすいと言う触れ込みに興味を持って米国VIのトレードを始めようとした方にとって頭を悩ませる言葉にの一つとして月に1度発生

VIX取引は先物取引(オプション価格)なので、期日(取引を完了させないといけない日)があります。月に1回実施される期日が価格調整日となります。

価格調整日に、その日のレートで新しい先物を買い直す処理を行います。そのため

([次の期日の価格]-[現在の価格])×10(取引単位の株数)$ 分の調整が入ります。

利益を出したい方向と逆方向に動くのが基本なので価格調整前に決済しておくのが良いようです。

2023/9/14の調整で米国VIは13.96から15.6に価格調整されたので、上の説明の通り15で買ったつもりが、価格調整で16.6で買わされた事になります。VIX(恐怖指数)は12.81で反対方向に動いたことから、米国VIとVIX(恐怖指数)は元となる指数がCBOEとSP500であり、別物という認識で良さそうです。

 

②算出方法の不明確さ

こちらも計算式など、現在確認中ですが、VIX(恐怖指数)の値と連動することなく、追い抜かされたりして、予想通り利益につなげれない事がよくあります。

具体的に言うと、価格調整の日(2023/9/14)にVIX(恐怖指数)が12.81、米国VIXが15.6に設定されましたが、2023/9/25にVIX(恐怖指数)は18.41、米国VIは18.16でした。差は2.8なので、底値で買い集めた場合の利益の差はかなり大きいです。

GMOが利益を盗み取っている訳では無く、元となる指数がCBOEとSP500の違いだと思われますが、これの対策はありません。元指数ほど大きく動かないと割り切るしか無いというのが結論です。

GMOクリック証券の米国VIを5年間のデータでシュミレーションした結果も追記しましたので、詳細はこちらこちらをご確認下さい。

参考URL

VIX(恐怖指数)とは?計算式やチャート、目安・使い方から日本版VIX指数をわかりやすく解説 | トレーディング ギルド
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