本当に使ってよいお金か考える
いきなり投資に対して否定的な発言をしてしまいますが、私は投資肯定派です。
株取引は、必ず利益がでるものではありません。利益がでる可能性がある分、相応の損をする可能性があります。
損をした(0になった)時に困らない枠、困らない額を自身で決めて投資しましょう。
絶対に勝てる相場でも、一部の資産家の茶番劇により一時的に予想と反対の動きをしたり、場合によっては、値の改ざん(不正決算)などで想定外の動きをします。
※100%の自信がある場合でも確率は80%だと認識する事。
[使ってはいけない資金枠の例]
・借金をしたお金(絶対条件)
・住宅ローン返済用のお金(必須)
・子供の教育資金(必須)
初心者は投資資金を減らす
当たり前の事ですが、株を売る人は、株を買う人が居て取引が成立します。
ある人が株の買い→売りで資金を増やすときに、同じタイミングで誰かが、売り→買いの取引を行っています。市場で「増えた資金」=「減った資金」となり、機関投資家や資産家が、多くの情報や、設備、人脈を使って有利に資金を増やしている分、他の個人投資家は資金を減らしている事となります。
株投資初心者の内、1割の人はファンダメンタル分析など、情報収集が得意で継続的に利益を出すことができる場合はありますが、残り4割は、偶然、相場が良くて勝てて、5~10年後には結局損をしており、残り5割は、感性に任せてトレードをする度に損をします。つまり、投資家の9割が損をする世界なのです。
最初はデモトレードが推奨です。GMOクリック証券のCFDであれば、口座(アカウント)を作成せずに、無料で実際の証券の取引を行う事ができます。
どうしても、最初から資金を入れてトレードしたい場合でも、自身のトレードしようとしている金額の1割から、スタートしてその金額が倍になったら、元の金額を抜いてスタートしてください。
実際に取引する事で、初心者が資金を増やす事の難しさが体感できると思います。
もし資金が全部なくなったら、一度損をした理由を明確にしながら、テクニカル分析を徹底して、覚えてから再スタートするのが良いと思います。
[投資に使う金額]
・投資予定の金額の1割
・1割入れた金額が倍になったら、元値を抜いて自由に継続
(絶対損をしない環境の完成)
・1割入れた金額が無くなったら、同額を教育に利用する。
(コミニティサイトや、ノウハウ、投資塾など)
※もう勉強すべきものが無いと思うまで徹底的にテクニカル分析を勉強する。
・投資した理由、損をした理由など、明確にする。
(損をした原因を経験値にして、マイルールを作り同じ失敗は絶対しない)
・分割投資(12で割って1年で投資など)でエントリーする。
※初心者は特にエントリーポイントの見極めが甘いため
おすすめのデモトレードツール:GMO証券の「CFD取引」を携帯アプリでインストールする(口座作成は不要だが1月毎にリセットされるので、トップページの期限に注意して記録を残す必要がある。)
被害を抑える方法(受け身)を身に着ける(超重要)
投資初心者は、損切りが下手なので、株価が予想と違う動きをすると含み損となり、それが解消されるまで、ずっと塩漬けにして、どんどん損失額を増やす事があります。
決済するまで損していないと思うのは妄想で、決済する事がかかるのは手数料だけです。実際はその価格から下がるか上がるかだけの話で、含み損は株を持ち続ける理由とはなりません。
柔道でも最初に受け身を覚えるように、投資初心者が最初に覚えないといけないのは、「損切り」の方法です。
「損切り」は損したらすぐに切れば良いという単純なものでは無く、どのポイントまで株価がなったら切るかをエントリーのタイミングで明確にする必要があります。
[損切りのポイント]
・購入時に損切りの価格を決めてエントリーする。(IFD注文をする)
※CFDの10倍レバレッジなどでは購入した瞬間に価格が予想と大きく反対に動く事がありますので、IFD注文を行う事で大きく損益を減らす事ができます
・損切りは自身の株の購入価格は関係無く、予想と違う動きをしたと判断できる株価を計算(想定)して行う必要がある。
※できるだけ損切りライン近くでエントリーするのが良い
・米国株など、だましが多い銘柄は、ある程度損切りの幅を広く取らないと株価の上下でロスカットを誘発する動きをするので、損切りラインが狭すぎてもロスカット(または狼狽売り)の連続で資金を失う事になる。
・ある程度、利益が出た状態となったら、急に逆の動きをしてもマイナスにならないように買値あたりに損切りポイントを移動させておく。
株価予想の方法
・株価予想には、「①ファンダメンタル分析」と「②テクニカル分析」の大きく2つに分類できます。
①ファンダメンタル分析
・企業が上げる利益に基づいて、適正な価格を求める分析手法。
・PERを中心とした、定量化された値を元にする方法。利益になりそうな材料を元にする方法。経済的な背景(マクロ環境とも言う)を元に株価を分析する方法。連動する指数や、先行する指数を元にする方法など、地政学(戦争や災害)によるものなどがある。
・日々変わっていく様々な情報を追い続ける必要があり情報収集は難しいが、株価の長期的な見通しや直近の動きを素早くとらえる事ができる。
②テクニカル分析
・チャートの動きに基づいて、上昇・下降の傾向や、見極めポイントを算出する。
・RSIなど売られすぎ・買われすぎの指標で見たり、MACDでシグナル転換点を確認したり、フィボナッチで抵抗線のポイントを探ったりする。
・汎用的で一度覚えてしまえば、ずっと使える手法であるため、初心者は初めにテクニカル分析をマスターと効率よくステップアップできる。
・基本を押さえたうえで実際のチャートで、例外となる動き(だまし)や癖を理解する事で、ファンダメンタル分析無しで勝てるトレーダーになる事も可能。
個人投資家が利益を出す方法
・人それぞれのトレードスタイルで、勝ちパターンが存在すると思いますが
①兼業で1日1回、10分程度しか投資にかける時間が割けない。
②テクニカル分析をしっかり勉強したくない(できていない)。
という2つの条件に当てはまる場合は、月足MACDをメインとする長期投資一択となります。
理由は①②どちらも短期投資で必須となり、できなければ間違いなく損をするからです。また月足は最も信頼性が高い時間軸でパラメータ次第で100%の勝率の売買タイミングを見る事ができます。
まとめ
・株式は、損をするリスクが高い商品だと理解して、0になっても困らない金額で投資をする事が大事。(ギャンブルでは無いが似た性質はある)
・初心者は負ける前提で、デモトレードがおすすめ、本格的な投資の前に投資資金の10~100万円はテクニカル分析の学習や環境構築の費用として使う。
(これ以上勉強することが無い状態までやってから取引再開する)
※書籍・YouTube・Web情報で、有益な情報を見極める目を鍛えて、それを自身で腹落しできるまで徹底的にやる。金額に比例して有益とも限らないが株で損失を出す金額よりは、少なくて済むケースは多い。
・勝つよりも負けない事が大事。負けると、心に焦りが出て、より不利な勝負に挑みやすくなるだけでなく、ルールを守れなくなる。
・最初に損切りの方法を覚えて、大きな損失を出さない練習をする。大きな損を出さない事が徹底的にできれば、知識が付き自然と利益となる。
・テクニカル分析をマスターし、YouTubeなどで重要なファンダメンタル分析の情報を確認する事で、勝率を6割以上にする事が重要。
・テクニカル分析をマスターして、損切りラインの2倍以上の利益を取れる局面のみで勝負をする事で、たとえ5割の勝率でも、平均すると勝てるトレーダーになる事が重要。