ボックス相場

テクニカル分析

ボックス相場とは

・ボックス相場とは、ほぼ決まった価格帯で株価が上下を繰り返す現象です。四角い箱の中を上下に動く様子からボックスという名前がついています。

・レンジ相場、またはレンジと言われることもあります。こちらは同じ範囲(レンジ)の値動きから、レンジと表現されています。呼び方は違いますが、どちらも同じ意味です。

・相場は、上昇のN、下落の逆さN、ボックス(レンジ)の3種類の流れで作られており、7割はボックス相場です。

・3回目の折り返しまでは、トリプルトップ(ボトム)、(逆)三尊と呼ばれ、ボックスでは無く、一時的な調整と認識されますが、4回目に折り返したらボックス相場と認識されます。

・ボックス相場では売り勢力と買い勢力が拮抗しており、上値で「まだ上がる」と思って買った人が、下がって含み損となり、また同じ価格になった時点で、含み損が消えて決済をするなどの要因で同じ価格で、上下を繰り返す事となります。(逆方向も同じです。)

ボックス相場で取引してはいけない理由

・一見すると、うまく端で買って、端で売れば利益を沢山稼げそうに見えますが、ボックス相場では、ほとんど値動きが無いので、一回の利益は少ないです。言い換えるとリターンが少ないとも言えます。

また、いつボックスを抜けるか分からないので、思った方向と逆の動きをした場合に、レンジの端を勢いよく抜け(ブレイクアウトとも言う)、トレンドが発生して大損する事が多いです。つまり、レンジの端は大きなリスクがあるポイントと言えます。

ひとこと で言うと、ハイリスク、ローリターンという事になります。

ボックス相場で騙されない方法

・いかにも最終的な動きと反対にいくような動きを見せるのが、最近のAIや機関投資家のやり方なので、ボックス相場で勝負に出た人のほとんどは損をします。この最終的な動きと反対の動きはダマシと呼ばれます。

・ボックス相場を一度抜けてボックスに戻るのを待ち、その時の値を更に超えるタイミングでエントリーする手法を「TFブレイクアウト」と言います。これはダマシは回数を重ねるごとに、ダマシでは無くなっていく現象を利用した手法となります。

・TFブレイクアウトでは、前回ボックス相場を抜けて折り返したところを、もう一度抜けたタイミングでエントリーします。エントリーの場所がボックスの端では無く、前回ボックス相場を抜けて折り返したポイントである事に注意して下さい。

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